アクチュアリー 就活 まとめ

自分が経験したアクチュアリー就活について書いてます

アクチュアリー試験対策 数学編

久しぶりの更新になってしまいました。

今回はタイトル通りアクチュアリー試験の対策について話していきたいと思います。

 

アクチュアリー試験は大学にまともに通っていれば三年生から受けられることのできる試験です。毎年12月に行われていて理系の資格ではまあまあ難しい方だと思います。

 

理系の人なら別に資格を取らなくても優秀な人はごまんといますが、アクチュアリーの場合は資格職でさらに年収的な面でも有利なので取らないわけにはいきません。

 

ただこのページでアクチュアリーに関して深く書くつもりはないので気になる人はアクチュアリー 会のホームページでも見てみてください。リンクはこちらです。

www.actuaries.jp

 

ここからが本題です。

アクチュアリー試験で最初に受ける人が最も多いと思われる数学について対策をまとめておきます。

数学科の人であれば秋ぐらいから公式の導出からしっかり確認して勉強していけば合格できます。他のページで何百時間も勉強しないといけないとか書いてありますが、数学に関してはそんなことないです。

文系の人や数学が苦手な人はそれくらいかかるかもしれませんが…

 

数学は毎年大問が三つで、最初が10題の小問集合で残りが文章に従って穴埋めしていく問題です。

 

ここでは数学は大学でも多少使ってきたが確率統計はそんなに知らない人向けの対策を書いていきます。そうでない人はまずアクチュアリー会の指定している教科書か参考書を一読したほうがいいです。ただ全部から満遍なく出るわけではないので、読む時には注意してください。

またそれについてはまとめます。

小問集合の対策

まずは過去問を眺めましょう。そして10秒程度で方針を考えて後は解答を見てください。それを20年分ほど繰り返しやりましょう。そうすれば大体の問題はどの分布を使えばいいかやどういう検定を使えばいいか文章の雰囲気からわかるようになります。

この段階で公式や細かいことは知らなくても問題ないです。

そしてそれと並行して合格へのストラテジーを読みましょう。

これですね

 

これの前半部分にはアクチュアリー試験の数学で使われる公式が導出抜きで簡潔にまとめられています。記憶力に自信がある人はそれを丸覚えしましょう。

そうではない人は覚えられない公式に関しては導出方法を調べてみるととても覚えやすいです。

 

確率分野は分布をまず覚えないといけないです。これも導出がわかれば比較的覚えやすいのと離散と連続の間の関係や一般化具体化の関係をなんとなく知るといいです。ベルヌーイ分布の一般化は二項分布であるとかそういうのです。

ここら辺は次の本で詳しく書かれているので問題は解かなくても解説を読むだけでも価値があります。

 

弱点克服 大学生の確率・統計

弱点克服 大学生の確率・統計

  • 作者:藤田 岳彦
  • 発売日: 2010/04/09
  • メディア: 単行本
 

 この本の著者はアクチュアリー 会でも数学の講座を受け持っているので、アクチュアリー試験向けに書かれています。

 

統計分野の特に検定は一つ導出方法を知れば他もほぼ同様に導けるので本質的に覚えるのがとても楽です。それでかなり楽できます。 

精密法のような少数標本に対しての式はかなり複雑で覚えにくいので後回しでもいいかも知れません。

統計分野でのおすすめの本は

 

明解演習 数理統計 (明解演習シリーズ)

明解演習 数理統計 (明解演習シリーズ)

  • 作者:小寺 平治
  • 発売日: 1986/10/01
  • メディア: 単行本
 

 です。これには色々な分布の導出も書かれていたはずです。間違えてたらすみません。

 

ここまでを試験の1ヶ月前までずっとやっていたら後はもう怖いものはないです。

 

大問2・3の対策

この大問二つのうち一つは小問集合で対策してきた分布や検定の導出が出ることが多いので小問集合の対策で半分は終わります。

この後半の問題で大事なのは文章をしっかり読み解答を間違えないようにすることです。一つ間違えるとその先の選択肢も間違えてしまうことが多いので、そうすると大量失点は免れません。とにかくここは落ち着いていきましょう。

導出問題ではない方の問題は初見問題に確実になるので文章をしっかり読み、問題設定を間違えないようにして解くことが大事です。

 

この後半の二題は基本的に順番に埋めるしかないのですが、大体一番最後の穴はよく見ればわかるようになっていることが多いです。またそこから逆算して解けることもあるので、前から解いて詰まってしまったら後ろから解くのも手の一つです。

 

過去問の大問を解くのは時間があればいいと思いますが、基本的に同じ問題は出ないので見てもそんなに意味はないと思います。導出問題がどんな風に出ているのか眺めるくらいでいいと思います。全く見ないのは不安だという人は解かないで解答と並べて眺めるくらいでいいと思います。

解けるかどうかは試験会場で落ち着いて処理できるかどうかにかかっているだけだと思います。

 

数学の対策は以上だと思います。詳しい分布や検定については触れなかったのですが、リンクを貼った本を読めばよく、ここでわざわざ書くようなことはないと思います。

後はとにかくたくさん問題を眺めて解答の方針が思いつけるか訓練するだけです。

 

数学は第一関門でしかないので一年でさくっと皆さん受かりましょう。がんばってください